のりまき

ワンダー・ボーイズののりまきのレビュー・感想・評価

ワンダー・ボーイズ(2000年製作の映画)
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小説家のグラディはもう七年も新作を書いていない。学生を教えながら学長と不倫をし、ヤクをきめている。学長のパーティーで出くわした銃を持った学生を宥めるためにこっそり主の寝室に忍び込み、秘蔵のモンローのジャケットを見せてやる。しかし犬に襲われて・・・。
変わり者で虚言癖のある若者(トビー・マグワイア)に振り回されて、見失っていた己を発見する作家(マイケル・ダグラス)というのは割と平凡だが、この作品がイカれているのは出てくる人物が尽くヘンというところ。学長という立場にありながら部下と不倫し妊娠までしちゃうフランシス・マクドーマン、ヤク好きでバイの編集者ロバート・ダウニーJr、赤いブーツの女学生、JBスタイルの男の小柄なウーラ、デカいオカマにヤクをきめて掃除をする清掃員。強烈キャラの中、事態を好転させようと文字通り走り回り、むしろ悪化させる。そして手を離すことによって魂の自由を得る。
単なるドタバタに見えて爽やか。いい話だ。

犬好きには受け入れられない映画だと思う。でも可愛い名演技。
のりまき

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