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ビリー・バスゲイトのAKのレビュー・感想・評価

ビリー・バスゲイト(1991年製作の映画)
3.5
『ビリー・バスゲイト』(1991)を観た。原作は全米批評家協会賞を取ったE.L.ドクトロウによる1989年の同名小説。映画は原作後半部をごっそり削ることにより、アダム・ケリーが提唱した「オブザーバー・ヒーロー・ナラティヴ」の形に近づく。小説は実際の歴史上の人物に基づいているという意味で、フィリップ・ロスの90年代三部作に近い。だけど、映画も小説も、一番雰囲気が似通っているのはジョナサン・レセム『マザーレス・ブルックリン』(1999/2019)だろう。特に映画版はブルース・ウィリスの登場と退場、絶対意識してるよねノートンが?

ぶっちゃけ原作も映画もマザーレス・ブルックリンのほうが好きだけど、これはフェアな評価じゃないのかな。わからん。
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