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ソハの地下水道のbackpackerのレビュー・感想・評価

ソハの地下水道(2011年製作の映画)
4.0
戦争映画強化期間。
ドイツ占領下のポーランドにて、地下水道にユダヤ人を匿った、一人の男の物語。

ポーランド人のソハは、下水や排水の流れる地下水道の検査官。
いつものように、同僚と点検していたところ、ゲットーから穴を掘って降りてきたユダヤ人と遭遇。
彼らから金を巻き上げ隠れ家を提供したソハだが、ユダヤ人の守銭奴的行動や自分への敬意の無さに憤慨し、くたばりやがれと罵っていた。
しかし、いつしか僅かな情が芽生え、彼らを救うために奔走するようになっていくのだった……。

始まりは金のため、そこから変わる関係性。
あれ?どこかで見たような……そうか、『シンドラーのリスト』だ。
シンドラー程華やかさは無く、規模感も小さく、映画のスケールもコンパクトではありますが、こちらも十分満足な映画でした。
庶民目線での救済だったので、まさに「自分が手を広げ、救える限りの命」のために奮闘した点に、現実味と言うか、リアリティーを感じました。

ハッピーエンドでありましたが、ソハ氏の人生の最後には驚きました。
まさかそんな……と思わずにいられません。
薄暗い地下ワールドが好きな方や、戦争映画が好きな方にオススメさせていただきます。
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