TaiRa

大アマゾンの半魚人のTaiRaのレビュー・感想・評価

大アマゾンの半魚人(1954年製作の映画)
5.0
『シェイプ・オブ・ウォーター』の予習として。『キング・コング』と並ぶ切ないモンスター映画の古典。

アマゾンの奥地に生息する孤独な半魚人が、森へやって来た探検隊の中の女性に一目惚れし追い求めるも、見た目が見た目なんで拒絶され殺されるという哀し過ぎる話。とにかく半魚人ギルマンのデザイン、造形、メイクアップが素晴らしい。ちゃんとそういう生物がいるんだと思わせてくれる。チャールズ・S・ウェルボーンによる水中撮影の美しさも凄い。ジュリー・アダムスが一人で泳ぐ姿に見惚れる半魚人ギルマンのどぎまぎ感最高。水中シーンのスーツアクター、リコウ・ブラウニングの泳ぎもとても美しい。水中での戦闘シーンでは泳ぎの素晴らしさが際立っている。古今東西、世界中の孤独なオタクの心に刻まれた傑作。

3D映画だけど表現が飛び出すとかのギミックではなく、奥行きや水中の空間を描いたもので進んでたな。手元のソフトでは3Dも観れるけどテレビが対応してない…。
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