島村抱月を、小山内薫と築地小劇場を開設した土方与志が新劇運動の苦衷を知り尽くしたかの様な淡々とした演技は見事だったが、衣笠貞之助監督は、松井須磨子の生涯を被らせて山田五十鈴の演技力を更に磨きをかける…
>>続きを読む松井須磨子という天才女優の描写がとにかく凄い。不倫を美化せず、悪と切り捨てず、ただひたすら淡々と描くのだから。これこそ巨匠、名女優にふさわしい大仕事。自分の主義主張を押し付けるのではなく、解釈の自由…
>>続きを読む明治から大正にかけて新劇女優として活躍した松井須磨子の半生を、新劇運動の先駆けの一人である島村抱月との恋愛を中心に描いた、衣笠貞之助監督の伝記映画。本作の4ヶ月前には、同じテーマを扱った溝口健二監督…
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