マンガ「Dr.スランプ」の1話目をジャンプで見た時の驚きを今でも忘れない。
当時は漫画など「使い捨て」の絵で、ストーリーを表すためのアイコン的な要素が大きかった。特にギャグマンガはアイコンですらなく笑いを取る為のデフォルメされた絵が主流の時代、鳥山のあの見事な絵の登場だ。
ストーリーは低年齢層を狙ったように装っているがジャンプに連載されていたことからも分かるように「大人が笑えるバカらしさ」であり、絵は総てのコマをポスターにしていいほどの完成度。驚きだった。
劇場作品は10作作られたが、長編は今作だけで後は短編を他の作品と同時公開している。
今作は低年齢層向けに作られた物。映像もTV版程度で、懐かしさはあるが大人が観るものではないだろう。
ただやはり鳥山の才能を再確認は出来る。いくら絵が荒く動きが悪くても、鳥山がデザインして漫画に出てきたメカなどは実に魅力的。逆に今作用にデザインされた物のチープさといったら・・・・・・
TVシリーズ一作目を見ていた人は懐かしく思える作品。
個人的にはマンガ1話目に出てきたスラッとしたちょっと大人っぽいアラレが好きなのだが、誰もアニメで使ってくれないのが残念・・・・・