このレビューはネタバレを含みます
1945年、結核を患い、学校にも行けなかった利助、20歳。
〜自分の生きていることが人に迷惑をかける。僕は余計者だ。そう思うほど辛いことはない。自分の身体を痛めつけてやろうとお百姓さんの真似をしてる。
血を吐いたことは内緒で、こっそり悪化させて死んでやるつもりだった。自分で耕した畑で、お百姓さんの姿で死ぬのが本望だった。
ところが…。敗戦宣言の日、僕に変化を感じた。ふと気がついてみると、もう昔の僕ではなかった。
僕が健康道場に入ったのは、命が惜しくなったからではない。僕はあの日を境に“新しい男”に生まれ変わったのだ〜
太宰治原作の青春恋愛映画。人間のどうにもできない歯痒さや、リアルな心理描写が出ていて見事な作品です。
舞台は健康道場という名の結核療養所。寒風摩擦や講和を聞くなど、肉体と精神の鍛錬を行うことで結核に打ち勝つことが目的です😰
お互いをニックネームで呼び合い、助手(看護婦のような人)である女性たちがその手伝いをする。
病気が進行して死んでしまう人もいる閉ざされた空間で、穏やかに楽しく、まるでユートピアにでもいるみたいな患者たち。
「頑張れよ」「よしきた」
「やっとるか」「やっとるぞ」
という挨拶が患者たちをより元気に明るくしています。
利助=ひばりは、2人の美しい助手へ想いに揺れ動く。「意地悪」が口癖の若くてかわいいマア坊。「いやらしい」が口癖の大柄で年増の竹さん。3人の恋の行方は…。
無呼吸症候群を止める、竹さんの魔法の言葉「紀州の殿様お通り」笑える🤣
あだ名はカッポレよりパイパンの方がいいよww マジで😆
厚化粧事件の発端である男の嫉妬は醜いw
布団部屋での電気をつけたり消したりする、初々しい逢い引きシーンのかわいらしさにちょっとほっこりw
「ひばりは何も知らないくせに…。竹さんと仲良くしちゃ駄目よ」と言うマア坊。これじゃあすぐに意味わかんないよw
やっぱりひばりとマア坊はお似合い😊でもお似合いなのと好きなのは別なんだよね。両思いだったのに、切ないです🥺