あられ

パンドラの匣のあられのネタバレレビュー・内容・結末

パンドラの匣(2009年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1945年、結核を患い、学校にも行けなかった利助、20歳。

〜自分の生きていることが人に迷惑をかける。僕は余計者だ。そう思うほど辛いことはない。自分の身体を痛めつけてやろうとお百姓さんの真似をしてる。

血を吐いたことは内緒で、こっそり悪化させて死んでやるつもりだった。自分で耕した畑で、お百姓さんの姿で死ぬのが本望だった。

ところが…。敗戦宣言の日、僕に変化を感じた。ふと気がついてみると、もう昔の僕ではなかった。

僕が健康道場に入ったのは、命が惜しくなったからではない。僕はあの日を境に“新しい男”に生まれ変わったのだ〜


太宰治原作の青春恋愛映画。人間のどうにもできない歯痒さや、リアルな心理描写が出ていて見事な作品です。

舞台は健康道場という名の結核療養所。寒風摩擦や講和を聞くなど、肉体と精神の鍛錬を行うことで結核に打ち勝つことが目的です😰

お互いをニックネームで呼び合い、助手(看護婦のような人)である女性たちがその手伝いをする。

病気が進行して死んでしまう人もいる閉ざされた空間で、穏やかに楽しく、まるでユートピアにでもいるみたいな患者たち。

「頑張れよ」「よしきた」
「やっとるか」「やっとるぞ」
という挨拶が患者たちをより元気に明るくしています。

利助=ひばりは、2人の美しい助手へ想いに揺れ動く。「意地悪」が口癖の若くてかわいいマア坊。「いやらしい」が口癖の大柄で年増の竹さん。3人の恋の行方は…。

無呼吸症候群を止める、竹さんの魔法の言葉「紀州の殿様お通り」笑える🤣

あだ名はカッポレよりパイパンの方がいいよww マジで😆

厚化粧事件の発端である男の嫉妬は醜いw

布団部屋での電気をつけたり消したりする、初々しい逢い引きシーンのかわいらしさにちょっとほっこりw

「ひばりは何も知らないくせに…。竹さんと仲良くしちゃ駄目よ」と言うマア坊。これじゃあすぐに意味わかんないよw

やっぱりひばりとマア坊はお似合い😊でもお似合いなのと好きなのは別なんだよね。両思いだったのに、切ないです🥺
あられ

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