太宰治と染谷将太、窪塚が好きで、気になっていた作品です。
結核病棟での人間模様と、恋という言葉では強すぎるくらい淡くてあやふやな、恋の話、なのかな?愛ではあると思う。
冒頭の、染谷将太演じるひばりの独白から、すごく懐かしい気持ちと、
遠くまで歩いてきたつもりでも振り向けば1センチしかあの頃から遠ざってなかったみたいな、気恥ずかしい気持ちとになりました。
川上未映子と仲里依紗の二人の女優はとても魅力的なんだけど、やはり一番良かったのは染谷将太。
表情の一つ一つがとても魅力的。
仲里依紗のマァ坊は、大人と子供を行ったり来たりしてるような感じとか、それが端的に表されている布団部屋のシーンや、恋する人に対する声のニュアンスの出し方がすごく良い。
どう捉えたらいいかまだ分からないシーンもあったけど、もう一度観たらまた違うのだと思う。