もうコッテコテの戦意昂揚映画。
まだフランスの大部分が解放されてない時期の映画なのに、
どこでどうやって上映したん?
って思ってたら、
アメリカで作られてアメリカで上映されて映画だった!
どうりで登場人物みんなフランス人なのに、なぜか英語で会話してるわけだ。
愛国心の賛美と、
自由フランスへの支援呼び掛けを、
これでもか!
どうや!もう改心したか!
というくらい詰め込んでて、
テーマが単純な分、デュヴィヴィエ監督にしては珍しく心情の変化がきちんと描かれていてめっちゃエモい。
こういう映画には、
戦争を肯定しててけしからん!
とかいう戦意昂揚警察が文句をつけて回りがちだけど、
うるせぇぇぇ!!!!
交戦中に戦意昂揚して何が悪いんじゃ!!!!
なんだよなあ。
帝国主義真っ盛りの時代の防衛戦争を、
現代の価値観で論じることに意味はないからな。
でもな、
戦意昂揚であれ何であれ、
言ってることは現代も変わらないんですよ。
孤独で、ひねくれて生きてたやつが、
守るべきものを見つけて、そのために戦う。
これって、
戦時中だから戦う相手が交戦国のドイツやイタリアだっただけで、
守るべきものを脅かすもの、
それと戦うのは今でも何も変わらないんじゃないの?
あんなだった男がね、
最後、あんなに雄々しいんですよ。
守るものの存在って、すげえよなあ。
雄々しいとか書いたら、
男女差別警察がやって来そう。
各種警察は、
何のために戦ってるんですかねえ。