鉄男のルーツ。前作とのつながりはなくエピソード０でもない。トモロヲ鉄男にご執心な塚本鉄男。カラーになって尺も延びての新ストーリー。SF・アクション・ファンタジー・レトロメカ、ジャンル分けができない鉄男ワールド。
触手のような有機的な肉体砲塔が素敵。ゴツい金属製な実験ヘルメットなどのレトロ感も良い。チューブや配線・針金系が前作より減ったものの、カラーならではの造形には満足。
スキンヘッド集団の筋トレ風景がツボ。しかもそれほどマッチョではないという。どことなく少林寺っぽい集団が、近未来廃工場で筋トレって。悪の組織をミックスしたカルトなプロレス団体のようだ。
接続時のストップモーション的な映像が狂っていて好き。細胞やシナプス系からワイヤー、ロボトミーや時計オレンジっぽい実験模様、前衛的なポーズなど、脳内世界のごった煮。
続く回想が、グノーのアヴェ・マリアを背景に色落ちの景色でノスタルジア全開。そしてここはシリーズのキモとなる鉄男誕生秘話ともいうべきシーン。～これをベースにするかどうかは知らなけど
ラスト、合体融合からの、いざ征服と破壊へGO！は前作を踏襲。
＆エンディングは懐かしの布袋寅泰さん。そういえばあの直立パンクヘアは布袋さんが日本初って聞いたことがある。最近だと『今日から俺は！』の伊藤ヘアか。コミックは昔だけど。
概ね満足だったものの、セリフが聞こえにくかった。自宅鑑賞、通常10～20音量が70以上にしても聞き取りづらく、直後のSEで近所大迷惑に。今度見るときはヘッドフォンにしよう。
再鑑賞 2020.07.30 ひかりTV
