悪人・変人・殺し屋など何でも演じ、今やアクション映画の代名詞となっているジェイソン・ステイサムの最新作で、スカッと爽快、96分の間、ノンストップで笑えて楽しめるDVD向き作品です。
少し映画の話からはそれますが、
覚えておいて損はしないことを書きたいと思います。
ボクが注目しているのは、この映画の独立系製作会社の「ライオンズゲート」の経営手法です。
1976年にカナダのバンクーバーで設立された映画製作・配給会社で、その後、アメリカ・イギリスの製作・配給会社を買収し大きくなってきた会社です。
有名な映画では、低予算で制作して大ヒットした「ソウ」シリーズ。
アカデミー作品賞を獲った「クラッシュ」を配給、200本を越す映画の買付・製作・配給を統轄し、80本以上が全英トップテン入りしているのです。
さらに、今年の1月には、良質な作品を作っているアメリカの「トワイライト・サーガ」シリーズで有名な、映画配給「サミット・エンターテインメント」を買収し、さらに「ターミネーター」シリーズの権利をめぐって、名乗りをあげメジャー会社を相手に獲得に乗り出しています。
この作品も、実はアメリカ映画ではなく、ライオンズゲートがイギリスで製作した作品なのです。そして、権利をアメリカの配給会社に売る事で、さらに収益がのぞめるわけです。
3月23日に封切りされる話題作「ハンガー・ゲーム」も海外ではライオンズゲートが配給し、原作は既に米国で2,300万部売れるベストセラーとなっており、ヒット間違いなしと言われています。
独立系映画会社、ライオンズゲート・エンターティメントの株価を見てもわかるように、最近、急騰しています。
一発成功しても、一発大きな失敗をすると多額な借金を背負うギャンブル的要素の強い、映画業界の中で、今後の「ライオンズゲート」の作品に注目をしてみて下さい。