かわうそ

約束のかわうそのネタバレレビュー・内容・結末

約束(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

原題は『国境の南』ですかね。なんで邦題ってズレがちなのでしょうか。

さて前半は、北朝鮮で結婚を約束した男女が南北で離ればなれになりお互いを思いながらすごしていたのだけれども、ある日「女は結婚した」と聞いた男は韓国の女性と結婚。数年後に脱北してきた女と再会すると、実は結婚しておらず自分への思いを持ち続けていた。。
という、ありがちな設定。

ここから後半はどうなっていくのかと思ったら、結婚していたのがバレた男が女のところに押しかけて「忘れてくれ」と言い、それでも忘れられない女の方が男の店に行くも会えず、でもバス停で偶然会ってそのまま連れ込み宿?で一泊。そこで女は「二度とソノ同士を離しません」と宣言。
ところが翌朝起きると女は居なくなっていた。
数年後に女の結婚写真をみてほっこりする男。
--終わり--

という、モヤるといえばモヤるし、純愛だなと思えば純愛のお話。

(現実としてもありそうな話だとは思うけど)実話ベースというわけでもなく、かと言ってフィクションとしての(捻りのある)ストーリー性でもないので高評価にはならないけど、ひどいことを言って別れようとした男が別れられず、女が「二度と離れない」と言った翌朝に行方をくらませてしまうという対比が良いのですよね。朝ごはんまで用意しちゃって。

ハッピーエンドなのは良いと思うのだけれども、ただ、この「いつまでもオレのことを思い続ける女カワイイ」というおじさんドリーム感が強すぎて好きになれない。

チャ・スンウォンは名作がある(ハイヒールの男、がんばれチョルス!)ので、どうせ観るならそちらをお勧めします。
チョ・イジンも上手なので、もっと使ってほしいですね。
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