のりまき

マーサの幸せレシピののりまきのレビュー・感想・評価

マーサの幸せレシピ(2001年製作の映画)
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この作品とハリウッド版の大きな違いは異民族の問題。ドイツとイタリアは犬と猿、会津と長州くらい仲が悪いのです。(知り合いの福島の女の子が、山口の男と結婚すると言ったらばあちゃんが泣き出したらしい)ドイツの偉い人が日本の偉い人に「今度はイタリア抜きでやろうぜ!」と言ったというジョークがあるぐらい。

だから、マーサの姉は絶縁状態なのです。
ドイツ人気質は、内気で真面目でルール遵守で、使い終わったシンクには水滴一つないとか。対してイタリア人は、人懐こくて感情的で大雑把、マリオもそういう性格。合うはずがない。
しかし引き取った女の子を合わないという理由で世話しない訳には行かない。不慣れながらも日常をこなすも失敗ばかり。彼女の作った自慢の料理に手をつけないこともマーサを傷つけます。それなのに厨房で見たのはパスタをがっつくリナの姿。

頑なだったマーサが解けていく魔法のような作品。
ハリウッド版とは違い、苦味も辛味もあるけど、だからこそ美味しい。
美しきマーサ、本当に頷ける内容です。
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