長谷川一夫の鎧の青、寝室にかかっている御簾の青の色艶は他の映画で見たことない味わい。
色彩のきらびやかさ、布のきめ細やかな感触に見惚れはするけど、いいぞ~もっとやれ~というほどではない。何なんでしょうね。映画鑑賞は好きだけど、美術鑑賞が趣味なわけではないからそう思うのかも。
演技にしても、何かしらの "型" の嵌っていて、(それが何かはわからないが)その形式いいじゃん~とはあんまり思わない。
別段何かが悪い気もしないのだが、京マチ子にしても『羅生門』『雨月物語』『浮草』に比べると存在感薄め。ま~あれですか、この時代、パワーたぎってる作品多すぎるから "ナルホド、、な作品" が相対的にイマイチに見えがちなのかも。
(主役二人の名前、モリトーとケサ。一体どういう字書くのよ!?と思いながら観てた人他にいないの?w)
備忘録↓
・競馬シーンあり。本作の7カ月前に『静かなる男』が公開されている。