4Kデジタルリマスター版が公開中の、永瀬正敏主演・林海象監督による『私立探偵濱マイク』シリーズ3部作(1993-1996)。
『我等の生涯の最良の年』上映中の横浜日劇(名画座)の2階に探偵事務所を構える濱マイク(永瀬正敏)。
ある日、雀荘にいると、台湾から来たという従業員の楊(ヤン)がヤクザな客に絡まれるのを見たマイクが仲裁に入った際、チンピラの刃物で小指を落とされてしまう。
後日、楊はマイクの事務所を訪ね、行方不明の兄を探して欲しいと謝礼も込めて大金を渡す。
楊と友人関係となったマイクは白タク運転手兼情報屋の星野(南原清隆)の手を借りつつ調べを進めると、その背景に台湾マフィアとアジア系外国人で構成されている黒狗会の抗争が絡んでいることを突き止める。。。
ミッキー・スピレインのハードボイルド探偵小説『マイク・ハマー』シリーズを捩った濱マイク。
愛する妹を大学に通わせるために仕事し、コンバーチブルのアメ車ナッシュ・メトロポリタンに乗り、危険を顧みず現場に踏み込む、強い正義感と情に厚い。永瀬正敏のハードボイルド感がいい。
探偵事務所に依頼に来た客からも必ず入館料を徴収するモギリのおばちゃん(千石規子)も楽しい。
萩原健一、水谷豊出演のテレビドラマ『傷だらけの天使(1974-1975)』の系譜ですね。
