愛とそれに類する私についての考察
・タルコフスキー監督第6作
・カンヌ国際映画祭審査員賞
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🔷タルコフスキー監督によるSF映画です。タルコフスキーは自然を使った心象風景が印象に残る監督ですが、今作ではエンタープライズ号の船内みたいなSF空間が舞台とされてます⭐️
🔶水や、霧などのタルコフスキー的お家芸を排した今作は、むしろ映像よりも観念的な部分に立脚した映画だと思います。故に、監督の哲学が高純度で汲み取ることができます🤔
🔷水や霧などの描写はないわけではないのですが、あくまでも知的な真理探求が主題とされているので、映像よりも台詞が重要視されてる印象です。
🔶合理と愛の間で生じる哲学的迷いをソラリスは表象し、登場人物たちを試す装置として働くと共に、私たちの経験に対して干渉する表現的な問いかけとしても機能する。
あえて無視するのか、追求するのか。「関心が問題の元」なんて達観した見解だなと思います。
不条理であろうとも、関心を続けることが重要だと私は思う。
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💦まとめ💦
綺麗なシーンもあったり、タルコフスキーの哲学海にもみくちゃにされるのは良い体験でした。年齢を積めば積むほど今作に対する回答も変わるだろうから、また時を経て鑑賞してみたいです。