はんそく負け

惑星ソラリスのはんそく負けのレビュー・感想・評価

惑星ソラリス(1972年製作の映画)
2.5
主人公の死んだ妻の「複製」は、多かれ少なかれ映画そのものを表象していると思われるんだけど、彼女(あるいはソレ)が「私は人間になる」とカメラ目線で語るショットの凄みたるや。カメラ目線という特権を使用できる時点でソレは人間ではなく、映画自身が牙を剥いてきたような感触。世間で言われるほど眠くはならなかったが、冒頭の会議映像のシーンは退屈であった。