花とみつばち

黒水仙の花とみつばちのレビュー・感想・評価

黒水仙(1946年製作の映画)
4.0
タイトル「 黒水仙 」とは香水の事のようです。
撮影監督は、「 あの胸にもう一度 」のジャック・カーディフ、そして「 赤い靴 」と同じく撮影監督ジャック・カーディフ、監督は、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー。「 赤い靴 」と同じく色彩が美しい作品です。
インドがイギリスの植民地だった頃、インドの宮殿のハーレムだったところにイギリスから尼僧を呼び寄せ、修道院、学校、病院を作るが現地の領主から「 雨期までもたない 」と予言される。
実際その通り、高地、突風等などの風土により赴任された尼僧の感情が乱れ始める。
最初に観た時のハーレムの色彩が原色で激しく、全編美しい映像になっている。特に鐘を鳴らす絶壁は恐ろしく眩暈がしそう。
結婚を夢見た事もあった過去があるシスタークローダ( デボラ・カー )が尼様として努力するも、始めから合い入れない事としてある事件を元に諦めるのが悲しい。始めから現地人を金で修道院へ王が通わせていたのだから、もっぱら始めから無理な事だったのだろう。
1947 年作品でこれだけ素晴らしい映像は見事な作品。
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