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アトランティック・シティのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

アトランティック・シティ(1980年製作の映画)
2.5
【ルイ・マルって多彩だな】
1980年のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞は『グロリア』と『アトランティック・シティ』に与えられた。異様な2本選出で面白い。「死ぬまでに観たい映画1001本」フルマラソンを走ってみて、ルイ・マルの多彩なジャンル横断に驚かされる。陰鬱な内なる自己を描いた『鬼火』に始まり、子どもの自由な暴走を描いた『地下鉄のザジ』、さらには海洋ドキュメンタリー『沈黙の世界』も撮っている。そして『アトランティック・シティ』はカラーになったフィルムノワールといえる作品だろう。作品ジャンルがバラバラなのだ。本作は、ビルの爆破崩壊のシーンから始まり、工事現場なのかよくわからない空間で戦いが勃発する、珍妙なシーンが多かった印象が強かった。残り3本。
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