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アトランティック・シティのmareのレビュー・感想・評価

アトランティック・シティ(1980年製作の映画)
3.0
カラフルなルイ・マルと言うべきか、クライムものでありながら彼の映画の中ではテンションの高い部類だと思う。結構成り行きとか人物の心情が散漫だったりするのは否めないが、ズルズルと観れてしまうあたりつまらなくはない。クライムよりもライトなラブロマンスの方に比重が置かれているから、スリリングさは薄味だが感情的に動いていくストーリーという印象。重めのドラマから飄々としたドラマまで描くルイ・マルの作風はかなり自由だなと再認識した。初期作の方が優れているかと思いきやこの映画のあとに「さよなら子供たち」っていう傑作も撮るから振り幅凄い。
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