フランスの巨匠から見たアメリカ。アトランティックシティ(アメリカ東部にある観光都市)を散歩しているような気分になる。ギャングとの追いかけっこや、逃走劇はあれど、あくまでミニマムなスケールで展開される愛らしさ。音楽が印象的。
都市化する街の中で居場所を失った人々が織り成すコメディ。小ネタも面白くてツボだった。こんなに笑うとは思ってなかった!
元ギャングのお爺さん・・・今だに過去に囚われている。家では奥さんには尻に敷かれている。逃亡中に電話かけちゃうところが可愛い。隣の女が気になっており、部屋を覗き見している。
ディーラー志望の女・・・向上心が強く、故郷の田舎を嫌い、都会に憧れている。だらしなくて教養のない元夫。レモンの果汁を身体に塗るシーンが印象深い。
流石のラスト。好きだ。シリアスになりそうでならない、明るい映画。