明石です

アメリカン・ナイトメアの明石ですのレビュー・感想・評価

アメリカン・ナイトメア(2000年製作の映画)
5.0
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』から『鮮血の美学』を経て『悪魔のいけにえ』に引き継がれる、本物の暴力を見せたホラー映画の系譜を、70年代の世情と絡めながら監督本人のインタビューをもとに紐解くという超豪華な趣旨のドキュメンタリー映画。時代を超える名作たちが、なぜ、どのように作られたのかが73分の短尺にぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、こんなの見ちゃっていいんですか、、と思いつつ、名作の舞台袖をチラ見(いやむしろガン見)させて頂いた。

上記のいわば時代を作った映画作家の方々に加えて、70年代後半以降に活躍したクローネンバーグやカーペンター(なんて素敵なチョイス!)も出演していて、彼らの初期作品『シーバース』と『ハロウィン』を取り上げながら、作品自体の解説と、恐怖という感覚への彼らの解釈などが語られていて、とにかく大満足。73分の映画なのに、ちょくちょく停止しつつメモ帳に書きつけながら見たので、エンドロールまで3時間くらいかかった笑。ほんとうに宝箱のような映画でした。
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