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ポセイドン・アドベンチャーのはのレビュー・感想・評価

3.0
災害系パニック群像劇のお手本みたいな作品。

破天荒なワイルド系インテリ神父(男前でモテがち)、粗野で乱暴な不平屋マッチョ系ポリス(いざってときにオトコ見せがち)、と元娼婦のセクシービッチな嫁(露出しがち)、船の知識が半端ない小生意気な少年(ピンチのときナイスな情報ドロップしがち)、と思春期ばく進中の姉(恋に落ちがち)、寛容的でありつつ芯のあるふくよかなマダム、と尻に敷かれてる旦那(マダムにすがりがち)、優しすぎて生きるのが下手くそな英国紳士、とカーペンターズ的な兄妹バンドのヒッピーな妹(夢見がちだし足引っ張りがち)。

キャラ設定の時点ですでに最高。そのうえ沈没寸前の豪華客船の中をサバイブするってんだから物語が生まれないわけない。古きよき丁寧な映画。いちいちフラグを立てずに登場人物が死んでいくオールドスクールな感じも人生ってやつを割と的確に表していて好き。

逆さになった船内のセットとか水の演出とかすげえと思ってたら、2年後にこのスタッフでタワーリングインフェルノが作られたとのことですごい納得。
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