ジョー

花嫁の父のジョーのレビュー・感想・評価

花嫁の父(1950年製作の映画)
3.5
吹替で気楽に見たかった。エリザベス・テイラーはど迫力な女優だなってイメージで固定されているんだが既に片鱗がある目力。でもこの映画ではやっぱり父親役の人がよかったし母親役の人も素敵。
“この女を与える者は?-私です”ええぇ!?となる文言の通りというべきか、この当時娘は家のもの、父親のものという意識があったのか嫁ぐことがまず家から家、父から婿への贈り物じみている。だから花嫁側は目一杯の金をかけて娘を着飾り盛大な式をあげて権威をあげまくり嫁入り道具もたっぷり用意してあげる。新婦にとって実家の太さはきっと重要なんだろう。何時代だよ。50年代の結婚はこんなに花嫁側の費用が嵩むのか。台詞では相手は立派な立場と資産があるというし自立を望んでいると言いはするが花嫁側の負担が一方的な気がする。そんなわけで新婦の父はずっとお金の心配ばかりする。あくまでコメディで豊かなアメリカの時代を描く映画だからさらっと金問題は解決されるが、現代の私はいやいや当事者がメインで出せよと思いました。徹頭徹尾花嫁の父の視点でさくさく進みちょっと一緒になって寂しくなったり優しい言葉にじわっときたり。
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