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ロスト・ワールドのTSのレビュー・感想・評価

ロスト・ワールド(1925年製作の映画)
1.4
【特撮映画の元祖】
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監督:ハリー・O・ホイト
製作国:アメリカ
ジャンル:特撮
収録時間:55分
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スコアは頗る低いですが特段不満ではありません。特撮映画の元祖とも言える今作はコナン・ドイルの『失われた世界』を原作とした物語です。南米に恐竜がいると主張するチャレンジャー博士(このネーミングも面白い)は立候補した数名と南米探検に行きます。そこには様々な恐竜がいたのだという話です。

確かに90年前の映画なので、撮影にはかなりの労力を要したと思います。現代人からすると目が肥えてしまい驚きはなく歴史しか感じないと思いますが、最後に街で恐竜が暴れるシーンなどはジュラシックパークのロストワールドも参考にしていると思われるので大変興味深いです。

なお、当時今作は大評判だった模様で、ここから『キングコング』などの特撮が製作されるようになりました。恐竜映画、転じて怪獣映画などに与えた影響は計り知れないと思います。
各ジャンルの元祖は当たり前ですが必ず存在するわけで、それを発掘していくのも映画の醍醐味かなと思ったりも。それが面白いかどうかは別問題なので、スコアとしてはこれくらいにしてますが、資料的価値が高い映画なのだと思います。

それにしても、当時の人たちは本当に南米(例えばアマゾンやカナイマ国立公園など)に未知の生物がいたと想像していたのでしょうか。現代の我々がビッグフットはいるのか?はたまた宇宙人はいるのか?と考えるのと同じように、当時の人も南米にロマンを抱いていたのかもしれません。今でも南米の北部、つまりベネズエラあたりに広がるテーブルマウンテン地域は未知の世界でありますから、もしかすると僕達が知らないだけでとんでもない生き物が生息しているのかもしれませんね。
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