shibamike

ロスト・ワールドのshibamikeのネタバレレビュー・内容・結末

ロスト・ワールド(1925年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

「絶滅した恐竜はぁ~、ありまぁ~す。」

リケ女ならぬリケ爺のチャレンジャー教授が、「恐竜はアマゾンとか人類未開の地にいるっつったらいるの!バカ!」とロンドン学界に対して大見得を切ったところ、物好きな面々が「ほな、そこまで言うんなら行ってみまひょか。」と我こそはという有志達で探検パーチーを作り、南米はアマゾンへ。

未開の地がまだ本当に未開の地だったかも知れないジャングルを突き進む一行。「恐竜を見つける」、この目的の前ではイケメンと美女とおっさんの三角関係(?)もどうでもいい。
いよいよもう間近か?という所で、アナゴさんの後頭部みたいな断崖絶壁が出て来て、観ている自分がポカンと口を開けて観ていたら、スクリーンの中ではみんな勇敢にも丸太で即席の橋を拵え、道なき道をぶっ飛ばす。そんな一行の勇気は速攻で報われる。本当にSTAPさいぼ…恐竜はいた!

当時、この映画を観た人達は驚いたであろうなぁ、と思いかけたが、案外「ハンッ、所詮作り物やんけアホくさ。マクド行こ。」と思った金髪碧眼のアメリカンボーイ、アメリカンガールも一定数いたかも知れない。何でそんな否定的なことを自分が書くのか、というと自分が動く恐竜を観てそういう風に思ったからである。正直、恐竜のシーンよりもストーリーが面白いなと思った。恐竜を見つけて、ロンドンに連れて帰るも恐竜が逃げ出し、街で大暴れ。キングコングなんかでも使われるこの常套ストーリーであるが、この映画が元祖だとすると凄い。やはり、あくまでも映画は話・ストーリーが面白くてナンボだと思う。ただ、恐竜に感動・驚嘆・しびれた人も当然いるであろう。ここら辺の違いは好みの問題かも知れない。

原作がコナン・ドイルとのことで驚き。
活動弁士 佐々木氏とピアニスト 永田氏の生活弁・生演奏付きで鑑賞したが、両名とも非常に良かった。演奏なんてオフィシャルのBGMじゃね?というクオリティであった。

理研に頑張ってもらって恐竜をSTAP細胞から作ってもらいたい。
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