#166 逝ける映画人大会 崔洋一
初鑑賞。
これは、意外とよかった!
北方初期作品の雰囲気が、とてもうまく映像化されている。
脚本も妙に凝らずにシンプルでよかった。
この前に観た『マークスの山』と違って、学生運動の挿話は一切出てこないが、こちらのほうが、全共闘の残滓を、強烈に感じる。
なんでもストレートに描けばいいわけでは、ないのだ。
崔洋一さんの沖縄ものは、みんないい。
つい数年前、フィルセンで特集上映があり、お元気そうにご本人が、受付で、あたしたち入場者に、丁寧に頭を下げてくださっていた姿が、忘れられない。
あらためて、ご冥福をお祈りします。