このレビューはネタバレを含みます
話を説明するのは難しいけど、強いて言うならばこれも、居場所のない人たちの話。
ただそこで暮らしているだけなのに、建設会社とかヤクザとか警察とか、そういうものに追われる人たちの話。
崔洋一と聞いて期待するようなものが結構描かかれていて、途中までは、さすが崔洋一!ってなってたんだけど、あのラストは何だ!?
余命いくばくもない男が息子に男の生きざまを見せるために死のうとしたことについて、倍賞美津子に、だけど残されたもんはどうなるのよ、とまで言わせておきながら、あの最後って……。
話の中心になってる人(主人公ではない)が、最後まで出てこなくて、最後に出てきたと思ったら一言も喋らずに終わるのはすごい。
藤竜也が何を言ってるのか聞き取りにくいところが結構あったけど、藤竜也さすがにかっこいいな。
倍賞美津子も貫禄があって良かった。
追記:
あのラストについて、残されたものはどうなるのかということを知っていながらも、ああいう道しか選ぶことのできない男という性の悲劇さを描いているのではないか、という意見をもらって、それなら納得…。