Sebastian

わが命つきるとものSebastianのレビュー・感想・評価

わが命つきるとも(1966年製作の映画)
3.9
トーマス・モアがいかに高潔な人物だったかは伝わったが、人間臭い葛藤も無く法律家としての規範意識と信仰心のみで突き進んだ、ちょっと頑固過ぎるキャラに映った。残された記録からだけでは内面の奥深くまでは探り得ないのかも知れないが、映画としてはもう少し憶測の部分が加味されても良いのでは、と思った。
台詞は格式高い一方で所々難しく、巻き戻ししたくなる場面も幾つかあった。衣装は時代考証を重ねたのだろうか、素晴らしく、これを観るだけでも価値がある。
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