いや、なんであんなロベールみたいな男がモテんねん😆!
シャンタル・アケルマン作品の中で、少なくともこれだけは絶対に映画館で観ておきたかった1本。
ファッションも美容も恋バナも全部「商品」であり「見せ物」であるという、シャンタル・アケルマンの80年代バブル時の空気感に対する痛烈でシニカルな視点が、最高の音楽と最高のファッションと最高のキャストによって炸裂している会心作!!これはホントに見て良かった。
とにかく「見せ物」やから、誰かが誰かに対して愛を語り始める姿は、周りの人たちに(文字通り)見られています😆しかもそのほとんどが不倫だったり浮気だったりと「隠れて行う行為」の代表格のようなものばかりなのに、皆に見られてる。むしろ不倫や浮気のようないけない恋の方がパパラッチ的なエンタメ性が高く「商品価値」が高いのだと言わんばかりに。
ロベールもジャンもリリもイーライも、み~んな諦めが悪すぎるのも面白い。
シャンタル・アケルマン監督が全く新たな一面を見せつけた会心の一撃。最高でした。