だいちん

盲獣のだいちんのレビュー・感想・評価

盲獣(1969年製作の映画)
3.8
 コロナになってしまった…
 幸いにも、すぐ熱は下がったが、しばらく出社できないので映画を見たいと思います。
 久々の邦画鑑賞!

 原作が江戸川乱歩、監督が増村保造が作り上げる独特の世界観。
 見る人によってはアートなのか、変態映画なのか分かれるところではありますが、私の中では、かなり変態映画ですね笑

 ヌードモデルである「アキ」の写真展で、自身の石膏彫刻を舐めるように愛撫する男がいた。
 その男は、盲目の芸術家であり、「道夫」と言う名前だった。
 道夫曰く、盲に残されたものは「匂い」、「音」、「味」そんなものはくだらないもので、残りの触感こそが最高の作品を作り出せると思い、アキを母親と共に自身のアトリエに拉致監禁してしまう。
 アキはそのアトリエから逃げ出そうとするのだが…

・アトリエには目、鼻、口、腕、脚、乳房の彫刻が壁一面に飾られおり、気色悪いアトリエとなっております。

・登場人物は3人しかおらず、場面もアトリエ、炊事場しか出てこないのだが、引き込まれるのは流石としか言いようがない。

・「僕を殴ってもいい、蹴ってもいい、奴隷のように扱っていい、でも、触らせてくれ」という台詞は流石に笑うわ。

・アトリエで追いかけっこするシーンは盲目の人の動きでは無いんよな笑
 ジョン・ウィックのドニー・イェンといい勝負しそう笑

・盲目の演技と気持ち悪い演技が本当に素晴らしい。
 船越英二じゃないと成り立たない演技力に脱帽。
 
・後半からまさかのSMプレイ笑
 しかも、中々エグいシーンもあり。
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