おみーな

盲獣のおみーなのレビュー・感想・評価

盲獣(1969年製作の映画)
4.0
日本の切株、増村監督の作品をどれから見ようか悩みました。
「赤い天使」が見たかったのですが、近場にはなく、
先にこちらを借りてきました。

盲目の主人公が触覚のエロスに目覚め、
整体師をしながら、女性の部位を造形していくんですが、
究極の身体に出会ってしまい、拉致してしまいます。
母親が食事の用意から全て面倒をみていて、
後で、いがみ合いにあるんですが、ここはちょっと面倒くさいです。

お互いが処女・童貞だったせいもあるのか、
結ばれてからは異常な世界に変わってしまいます。

「痛み」でお互いを確かめ合うようになるシーンは、
血が飛ばないのに、見ていて痛いです。

セリフが棒読みなのは仕方がないですが、
この時代にここまでの造形と、世界を作り上げた事は、
かなりの感動でした。

それと、
緑魔子は胸はペッタンコなんですが、
なんとも悩ましく妖艶で、とても美しかったです。

「赤い天使」も絶対見たいです。

ぴあ映画生活より