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ブランク・ジェネレーション 〜リチャード・ヘル&ザ・ヴォイドイズ〜のcyberiancorgiのレビュー・感想・評価

3.0
時代のせいか、どことなく初期ジムジャー作品を思い浮かべる質感と当て所もなさ。音楽映画というよりも1人の青年と周囲の事象を割と淡々と描いた群像劇。なんかやっぱジムジャー臭い。
なんで、ライブに重点はなく、そこの迫力やエネルギーは控えめ。彼自身パンクな思想もなく、楽観主義的にも見える。何よりも空白世代なんだから反骨精神とはそもそもが真逆なのかも。
彼女の記憶がメタってたり、ウォーホルが意味深なセリフ呟いたりと、ちょっとしたアート映画にしたかったのかな、
映画は人の内に秘めたMagicを映し出す、ってのは常々実感してるけど、今作からはそれが伝わってこない気がする。彼の行く末が暗示されてるのかな。
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