月並みの幸せ、それは悪くないものだが、何かを失った経験のある者にとっては恐ろしくもなり得る。自分は不幸であるべきだという利己的価値観を自分自身に植え付け、自分勝手に苦しむ。その苦悩が、キャロル(ロー…
>>続きを読むどの登場人物も心ここにあらずといった感じだろうか、引きのショットの時の語りはどれも頭の中で響いている声のようで、終始夢を見ているような違和感があった。ずっと扉の中に入っていた男の最後は窓が半開き。終…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
男がフレームの外に出る→半開きの窓が風で開く
終盤で一気にブレッソンテイストになるけど、それまでのシニカルな恋愛劇から、オカルトな展開の珍奇さも、モノクロの世界と調和している
とりあえず、すごく怖か…
フィリップ・ガレルの映画はやはりモノクロの方が照明とか印象的に見える場合が多いけど、この作品は特に照明や撮影に秀でた作品のように思う。
ガレルの作品はモノクロでもヌーヴェルヴァーグ的で俗っぽい撮り…
ルイガレル〜
ワイパーの法則
第二として友情なら逆
通りすがりで
ヘイ、彼女が精神病院に入院してるよ!面会時間八時まで!は不自然
病んで入院してる彼女のもとへ、申し訳なさからか見舞いにくる元…
フィリップ・ガレルの作品を初めて南フランスの小さな映画館で観た時、(物語)の細部まで理解出来なくとも、震える画面に戦(おのの)きました。絶対に日本では公開されないタイプの映画を撮る人に違いない、と思…
>>続きを読む新しい恋人との新しい人生にどこか胸に突っかかっるものを感じていたフランソワ。部屋に戻ると過去の記憶と後悔の念が押し寄せてくるのだろうか、鏡に対峙したときに現れるキャロルの亡霊、愛の残像はフランソワの…
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