女なら誰でも食っちまうし、今まで落としてきた多数の女のリストをもつヤリチンでどうしようもないクズ貴族のドン・ジョヴァンニの顛末を描いていくオペラ映画。
役者の素晴らしい歌唱力や歌とかはセリフ考えなければすんげぇ美しいのにね。
ただセリフ見るとわかるけどドン・ジョヴァンニほんとに行動原理が女とヤることばかりなので、コイツありえんくらい頭どピンクですよ。
オペラ部分で特に気に入ってるのが第二部のドン・ジョヴァンニへの復讐と彼の憐れみの矛盾とその葛藤におかれたドンナ・エルヴィラの6分近くあるソロパートの歌唱とその美しさ。
本作の実質ヒロインである彼女の女性としてのキャラクター性と愛を感じる。
ただドン・ジョヴァンニがあんなどうしようもないキャラクター像なだけに想像通りだったけどさ。
オペラと映画の映像が調和がよく取れた映像だったけど、ただ一方で第二部のとある場面がどこか映像空間的よりも舞台空間っぽさを感じた演出？があってそれはそれで面白い試みな気がした
