desperadoi

鳥のdesperadoiのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
3.5
久しぶりに観たけれど、こんな重苦しい雰囲気の作品だったのか。冒頭のロマコメ的なシーンですら色合いは暗く、音楽も流れない。不吉な予感とは言わないまでも違和感が漂っている。メラニーとミッチのそれぞれの母親との関係という人間ドラマ要素も全く覚えていなかったが、精神分析論やジェンダー論から分析できれば興味深いはず。

鳥が人を襲う理由は明かされないが、自然界の逆襲とも受け取れる。鳥の襲撃によって狭い車内や電話ボックスに閉じ込められる主人公の姿は、ペットショップで檻に入れられていた鳥たちの姿と重なる。
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