ボンドレイク

鳥のボンドレイクのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
4.4
 え、チョー怖い!
 パニック映画ってのはやっぱええな...
 鳥に、ここまで絶望感じさせられるものなのかっっ 最高。

 前半はみっちり溜める この映画!! でも前半だけでも面白い。
  あくまでも鳥が襲ってくるってわかってる上での面白さだけれども、あまりにも 平和な田舎で 恋愛ストーリーが展開されるとこが 最高に ワクワクさせられる!笑笑

 そしてついに、人間ドラマにも ちょいと影が差し込んだところで 今までの 鳥伏線が 生きてきて 鳥が一斉に人間に襲いかかる後半!!

 動かない鳥の群れ、無音に近い静けさと、画面いっぱい荒れ舞う鳥の群れ、頭の中まで響き渡るほどの鳥の鳴き声。
 そう、この映画で 不安を煽る役割を果たしている音は 音楽ではなく、 “鳥”なのです!
 これが恐ろしくて恐ろしくて!

 なによりも恐ろしかったのは クライマックスの、例の“玄関先”のショットっ... あれほどゾクってしたのは久しぶりでしたね。

 そしてそして、パニックホラーだけでなく、前半からの人間ドラマも 引き続けてしっかり完結させられていて “旨い”。

 他にも、 デ・パルマ監督のルーツを感じてしまう場面も幾程かありました笑
例えば、目を喰われた遺体の発見シーンのズーム、鬼畜レベルに襲われるマダム、遠近 に焦点のあったショット などなど...

 大満足の ハラハラドッキドキムービーでしたわ!!!
ボンドレイク

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