浜一

鳥の浜一のレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
4.8
★ある日、鳥が人々を襲い始めるアニマルモンスター映画のはしり。でもB級映画にはしないのがヒッチコック。
★たまに観た人の感想で「何でいきなり鳥が襲い始めるのか理由が判らない」というのがあるが、ヒッチコック監督はそんな「マクガフィン」は必要としていないのである。「マクガフィン」とは何か?「マクガフィン」とは「何でもない物」。どうでも良い物。サスペンスを起動させる為のスイッチで、それ自体にはさほどの意味が無い。あぁ!だから前述した「マクガフィン」は必要としていないというのは語弊があるのか。「マクガフィン」という言葉=「動機」は必要が無くて、「マクガフィン」という内容は何でも良いがサスペンスを起動させるスイッチは必要なのである。
★本作においては、鳥が人を襲う理由付けはどうでもいい事。カラスやカモメがたくさん集まって意味ありげに留まっている事で不安を掻き立てられたら、それで良いのである。
★恐ろしいシーンは余多あるが、やはりガソリンスタンドのシーンは一番❗
★ラストシーンは「ミスト」に影響を与えたんじゃないかな?あちらはより発展させたね。
浜一

浜一