ATSUSHI

デビルズ・ゾーンのATSUSHIのレビュー・感想・評価

デビルズ・ゾーン(1978年製作の映画)
3.9
日頃嫌な事が重なると更にダークな映画に走る、という私の悪い癖がありまして
(一時期『オールドボーイ』を毎日のように見返してました、汗)
ますます出口が見えなくなっていく日々…

そんなこんなで思い出のホラーへ現実逃避!

出会いは大学一年の時に参戦した新文芸坐の『血みどろオールナイト』特集のイベントで。
『ハロウィンⅡ』(1981)の上映後だったので正直テンションの落差には違和感を覚えながらも、不気味なマネキンたちが取り囲む恐怖が印象的な一作。

逃げ込んだ先がホラーかよ!
とツっこまれそうですが、この映画はどちらかというと癒し要素の方が多いようにも感じるのです。

何と言っても音楽はデ・パルマ作品でお馴染みのピノ・ドナッジオ先生!
緊張感を煽りながらも美麗のメロディを奏でるなんて芸術の成す技です。スローソンの妻が絡むシーンのたびに流る曲には<愛のテーマ>と題してる辺りもロマンチスト全開!
『殺しのドレス』に感銘を受けた方には是非。

ソローソン演じるチャック・コナーズ氏は怪しい巨男というよりは、気前の良いオジサンかな。
ハンサムなルックスとヒロインに優しいところも含めて、色男度倍増(^^)

ヒロインをはじめとする女性陣も美女しかいない!タニア・ロバーツ可愛い

結局ホラーとしてはどうなの、ともなるわけですが
不気味さと癒しが同居したシュールさが何とも記憶に残る一品と感じてます。