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菊次郎の夏のアゴのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.0
正雄の夏ではなく菊次郎の夏というタイトルであることをしみじみと噛み締めながらテーマ曲『summer』を聞く。
混み合った競輪場、綺麗なプール、小さな廃線のバス停……。瞼の裏に、彼らの背中越しの、様々な景色が蘇る。
最低な夏休みが最高の夏休みに。絵日記には、きっと先生も信じられないような日々が綴られているのだ。
少年にとっての爽やかな思い出だけではなく、どうしようもない中年にとっても忘れられない夏の思い出になったのだろう。
俳優ビートたけし、監督北野武。
信じられないほど、自分という俳優を上手く使える監督だ。
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