アラバ浜ナゲット

菊次郎の夏のアラバ浜ナゲットのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
5.0
夏休み始まったとき、もう一回観たい
武の描く夏が大好き。もう全部いらないからこれをしたい、詰まりすぎ。きらきらしたものが
海を2人で歩くんだよ、正男はちっちゃくて、菊次郎のシャツは風で揺れてて、砂浜が当たり前のように白くて広くて、くらくらする。全部そこにあるもの。縁日の出店の朱、密集した緑の作る影、まっすぐ続いてる道路道、ぜんぶ知ってるけど菊次郎おじちゃんに着いてったらぜんぶ夢みたいに違って見える気がして

おじちゃんの不器用なやさしさは歪な形をしてるけど、まあるくないやさしさの方が素直に受け取れたりする。わたしにはお父さんと過ごした記憶もおじいちゃんと過ごした記憶もないから、競輪場に連れてってくれたりするの、だらしないけどいろんな遊び方を教えてくれるの、いいなあって素直に思っちゃった。

途中から大分コントっぽくなってって不思議だったけど、武の根底にある「人を笑わせる」っていう正義の現れのように思えて、どこまでもコメディアンだなと感動

いろいろ理由はあるけどこの作品は武の馬鹿野郎が腹一杯聞けるから最高