ポンコツ娘萌え萌え同盟

悪魔の手毬唄のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

悪魔の手毬唄(1961年製作の映画)
2.7
私が原作の「悪魔の手毬唄」を読んだのも、名作の市川崑版の「悪魔の手毬唄」を観たのも数年前なので悪魔の手毬唄の内容だいぶ忘れていたのはあるけど、少なくとも本作のような内容ではなかったは間違いなく確か。
高倉健が演じる金田一耕助は、過去に見て解釈違い起こした「三つ首塔」の片岡千恵蔵版金田一に近い系譜。たしかに高倉健はかっこいいが、やはり高倉健が金田一耕助の像と一致しない。

内容としては悪魔の手毬唄に本来ならあるはずの複雑な人間関係から、手毬唄と連動していくおどろおどろしくインパクトが強すぎる殺人現場、、、なんて原作を無視した本作にはなく、ミステリ小説の面白さの肝を削いだカスみたいな三流因縁ミステリみたいになっていて面白さに欠ける。
とはいえが複雑な人間関係の印象を強く記憶していた「悪魔の手毬唄」の中で、鬼首村に高倉金田一がスポーツカーに乗って現れたのは、壊す気魔満々で変な笑いが出た