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許されざる者のkojikojiのレビュー・感想・評価

許されざる者(1959年製作の映画)
3.5
 Filmarksの評価は2.9。
 私は、結構面白いと思った。
 もちろんネイティブアメリカンの扱いは当時の差別が色濃く残っている。そこが評価を落としているなら、西部劇全盛期の作品はみんなアウトだろう。
 私もそんなに西部劇を観ているわけではないが、西部劇と言ったらインディアンは悪役というイメージだった。それがいいとは決して思っているわけではないが。

#1317
1959年 アメリカ🇺🇸映画
監督はジョン・ヒューストン
「チャイナタウン」「マッキントッシュの男」「天地創造」の監督
脚本はベン・マドー
音楽はディミトリ・ティオムキン

 テキサスの平原で牧場を営むザカリー一家。その養女レイチェル(オードリー)がカイオワ族の娘であるという噂が広まる。牧場を切り盛りする長男のベン(パート・ランカスター)は真相を突き止めようとする。やがて事実が母親によって明るみになり、ザカリー家は孤立する。そんな中、レイチェルを奪還せんとカイオワ族が攻めてくる。ベン達は家族だけでそれに立ち向かうが……。

 レイチェルを奪い返そうとするカイオワ族との争いが話の中心。
 このあたりに住む白人家族とカイオワ族は過去からの因縁があり、双方殺しあいを重ねてきたことは自然とわかるようなストーリー展開になっている。
 ペン達の父親も、元々レイチェルの噂を流した老人も、息子をカイオワ族に殺されている。そんな争いの中で、レイチェルはこの家に拾われたのだ。
 そして、もう一つのテーマがこの争いの底辺部分でなんとなく燻っていたベンとレイチェルの恋愛感情だ。これも話が進むにつれ紆余曲折の末次第に明らかになってくる。
このあたりがこの映画の見どころだろう。

 つまり、おじさま殺しのオードリーは今回はバート・ランカスターを虜にするわけだ。
 オードリーはネイティブ・アメリカンという役所だけにいつもとの作品とはかなり毛色は違っている。しかし、西部劇も彼女のキャリアを考えると、1本ぐらいはあって良かったと思う。

2023.07.26視聴350
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