【白昼夢や幻覚、そして現実をより曖昧に】
だいぶ前にTSUTAYAさんでレンタル鑑賞いたしました。
原題がイカす。
調べたところヘンリー・ジェイムズの小説「ねじの回転」と映画「たたり(1963年)」の心理的含意に触発されたハンコック監督が、観客が出来事を解釈する信憑性が疑問視される可能性がある主人公を脚本の中心に据えたいと考え脚本を書き換えて出来上がった作品とのことでした。
うーん…確かに大好きな「ねじの回転」ぽいと言われれば少しだけそんな風味もあるかなという気がしなくもないですが「ねじの回転」を映画化した傑作「回転(1960)」や前述の「たたり(1963)」と比較すると個人的にはあともう少し何か光るものが欲しかったという気持ちです。
自主制作で20代ばかりのスタッフで仕上げた意欲作なのは間違いないと思います。
■主役のジェシカさんが終始ニヤついている。
多分演技ではなく素(のように私には見えた)
■ジェシカさんと夫と何故かその友人も一緒に新居にお引越し。
何故3人で住むのか。
■更に新居に勝手に住み着いていた家出少女のエミリーさんと何の抵抗も無く同居生活を行うジェシカさん御一行。
以上の突っ込みどころがツボに入って最後まで集中できぬまま映画は終わってしまいました。
が、こういうゆるい作品嫌いではないです。
水中からゆっくり上がってくる女性のカットなど凄く記憶に焼き付いています。
もう1回観たいなー。