児童向け小説「ふしぎなマチルダばあや」を基に、2005年に製作されたイギリスのファンタジー映画
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久しぶりに素敵なファンタジー作品に出会えた
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全く言うことを聞かない7人兄弟。彼らをしつけるためにやってきたのは、顔にイボがあり、歯が一本飛び出た怪しい女性。彼女は魔法使い。魔法を使って、子供たちに大切な5つのことを教えようとする。
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母親を失った子供たちに、大切なことを教えていくっていうストーリーには、たくさんの教訓が含まれているし、何より魔法の使い方が素晴らしい。
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最近の魔法ファンタジーといったら、魔法を使って闘ったりするものが多いが、この作品では、一度も魔法が悪用されない。これこそが子供から大人まで観れるおとぎ話だと思う。
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いかにもファンタジーといった音楽や、カラフルな衣装やセットもファンタジーらしくて、目や耳を楽しませてくれる。
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魔女メイクで怪演していたマクフィー役のエマ・トンプソン。原作を基に、脚本を書いてるのも彼女。女優としても脚本家としてもオスカー受賞経験がある彼女が、主演して脚本書いてるんだから面白いに決まってる
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一家の父親ブラウンを演じたのは、コリン・ファース。子供たちを愛するが故に、子供たちとすれ違ってしまう父親を好演。こういう作品に出てるコリン・ファースは新鮮でよかった。
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7人兄弟の長男サイモン役のトーマス・サングスター。「ラブ・アクチュアリー」の男の子が、俳優らしくなってきたね。この先が楽しみな俳優だな。
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メイド役で出演しているイメルダ・スタウントン。「ヴィラ・ドレイク」でヴェネツィア国際映画祭女優賞を受賞した次に出演したのがこの作品。脇役ながら個性的なキャラクターで存在感を発揮していたのを観て、彼女の評価がかなり上がった。
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これは笑いあり、感動ありの学べるファンタジー映画だから、家族で観るのには最適だし、何歳になってもこういう子供心をくすぐる作品は楽しめると思う。