脚本の笠原和夫氏が日露戦争に関する資料を大量にかき集め、時系列を記した絵巻物まで作ったと言われる超意欲作。
当時としては破格の12億の予算。
明治天皇・三船敏郎
乃木希典・仲代達矢
児玉源太郎・丹羽哲郎
面白くならないわけがないのだが・・
笠原氏をして舛田監督は音のセンスがないとのこと。悲劇的なシーンでこれでもかと泣かせにくる過剰な演出がされ、役者の好演を台無しにしている。
カットを割らなくても面白い演技をしているにも関わらず、割ってしまう。
役者の熱量、脚本、爆発、特撮、美術どれをとっても圧倒的な熱量。
それを活かし切れておらず、これを岡本喜八や深作欣二が撮っていたら、どうなっていたかと思わずにはいられない。