喜連川風連

二百三高地の喜連川風連のレビュー・感想・評価

二百三高地(1980年製作の映画)
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脚本の笠原和夫氏が日露戦争に関する資料を大量にかき集め、時系列を記した絵巻物まで作ったと言われる超意欲作。

当時としては破格の12億の予算。

明治天皇・三船敏郎
乃木希典・仲代達矢
児玉源太郎・丹羽哲郎

面白くならないわけがないのだが・・

笠原氏をして舛田監督は音のセンスがないとのこと。悲劇的なシーンでこれでもかと泣かせにくる過剰な演出がされ、役者の好演を台無しにしている。

カットを割らなくても面白い演技をしているにも関わらず、割ってしまう。

役者の熱量、脚本、爆発、特撮、美術どれをとっても圧倒的な熱量。

それを活かし切れておらず、これを岡本喜八や深作欣二が撮っていたら、どうなっていたかと思わずにはいられない。
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