このレビューはネタバレを含みます
大戦後の1948年に撮られた映画というだけあって、実際に戦火に燃えた街並みを使って撮影しているっぽくて、リアリズムを感じる。
カレルの恐怖に怯えた悲痛な目が、スティーブと出会って徐々に子供らしい茶目っ気あるキラキラした目に変わっていく様がとても可愛いし愛おしい。
戦争やアウシュヴィッツが背景にあるのはもちろんわかるんだけど、この映画には優しい人たちが溢れてて、あったかい気持ちになる。
原題はthe searchなのに、邦題に「山河遥なり」って付けた人のセンスが良すぎると思う。
ここ数年で初めて☆5つけたかも。