フレッド・ジンネマン監督の初期作品で、ホロコーストその後ものの大傑作。
出演作はこの一本だけの子役イファン・ヤンドルの名演がとにかく素晴らしい。物語前半の悲しげな瞳は、どんな名優にも演じられないものである。
そして終戦直後のドイツで撮影された、瓦礫化した町のロケーションが凄い。セットやCGでは伝わらない、本物の戦闘の傷跡を生々しく感じる。
本作がデビュー作となったモンゴメリー・クリフトも好演だが、救済所の女性担当者が実にいい味を出していた。
駅で母親が戦災孤児達の集団を見て、救済所に戻るシーンには感動！
