美人なのにどこまでも不幸に見舞われる。
女が消耗品としてあつかわれる時代ではあるけれど、不幸のループから逃れられない。
親をはじめとして、寄ってくる男たちもロクな奴がいない。
女を粗末に扱うことに…
溝口健二の作品はなかなか苦手だったのだけど、思い直しました。名作、見事です。昔見たときは、録音が悪くてセリフが分かりにくいとか、動きがなくてちょっとって感じでしたが全ては当方の理解不足。田中絹代も見…
>>続きを読む溝口映画の最高傑作の1つではないでしょうか。時間の流れが美しく、ずっと見ていれるタイプの作品でした。女性が道具扱いされ権利があまり無い時代に生きた強い女性を描く。悲劇的、救いの手があれど結局は悲劇へ…
>>続きを読む欲に塗れた人たちに振り回され堕ちていくお春の一代記
井原西鶴『好色一代女』が原作で、もうちょっとコメディっぽいのかと思っていたら笑えるシーンは少しだけでこれでもかという悲劇の連続に胸が苦しくなりまし…
田中絹代演じる、お春という女性の超波瀾万丈の一代記。
男尊女卑が当たり前の封建時代。殿様、父親…など男の言いなりでお春の人生は、理不尽なほど翻弄されていく。
現代物だったら、コメディになってしまうで…
溝口健二。
封建社会、男性優位社会での女性の浮き身と其の浮華を、滑稽さを以て描いた作品である。
ちょっと吃驚するくらい、出て来る男が父親を含め、腐れている。
溝口らしい、ドリーと長回しを多用した極め…
自分も相手も不幸にするタイプのファムファタールか…それにしても女が肉体、娘、母と何かの付属品や器としてしか見られなくて悲しかった 1人の方が生き生きしてそうだよ
場面の切り替わりが多く、衣装や舞台…