溝口健二監督作品。 1952年。
『嫌われ松子の一生』の江戸版といった趣。美しくて色っぽかったのだが、次々と怒濤の色恋沙汰で転げ落ちていく女性の半生を描いています。
憐れに思う反面、何にもないよ…
ゆったりと流れるようなカメラワークはこの時代の作品にしては珍しいなと思った。が、それ以外に良さが分からない。
次々と男にまつわる不幸が降りかかる主人公をただ追うだけ。そして主人公はただ悲しむだけ。…
国立映画アーカイブ
お得意のロングショットによるカメラワークは21世紀の現代でも充分に通用する斬新さで流石は溝口なのだが、なんだろうかどうも今一つ没入できず、島原からどうやって足抜けしたのだろうかと…
過去を懐かしむには歳をとりすぎた女の悲哀。回想されるのはすべて現在の己であり、それは栄華にしがみつこうとする老いの醜さにも見えるが、女の価値を自己決定せんという尊き自尊心のようにも思える。
いずれに…
このレビューはネタバレを含みます
出戻りの後ぐらいから、展開の目まぐるしさと人物及び声の認識しにくさに、少し置いていかれてしまった。
話としては、1人の女性がこれでもかというほど、次から次へと災難に見舞われていく不運な人生の様が描…